りょうめんしだ (両面羊歯) 
学名  Arachniodes standishii
日本名  リョウメンシダ
科名(日本名)  オシダ科
  日本語別名  カクマ
漢名  兩面複葉耳蕨(リョウメンフクヨウジケツ,liăngmiàn fùyèěrjué)
科名(漢名)  鱗毛蕨(リンモウケツ,línmáojué)科
  漢語別名  
英名  Upside-down fern
2012/05/11 小石川植物園 

2006/12/14 薬用植物園
 カナワラビ属 Arachniodes(複葉耳蕨 fùyè ěrjué 屬)には、世界の熱帯・暖帯に約60種がある。
      incl. Leptorumohra

  オオカナワラビ A. amabilis(斜方複葉耳蕨・可愛複葉耳蕨)
    ヤクカナワラビ var. amabilis,var.yakusimensis(屋久複葉耳蕨)
    カナワラビ var. fimbriata
    オキナワカナワラビ var. okinawensis
  ホソバカナワラビ A. aristata(刺頭複葉耳蕨・細葉複葉耳蕨)
  オトコシダ A. assamica
  ホソバナライシダ(ナライシダ) A. borealis(A. miqueliana)
  イツキカナワラビ A. cantilenae
  ヤクシマカナワラビ A. cavalerii(Dryopteris sphaerosora)
  ツルダカナワラビ A. chinensis(A.japonica,A.yaoshanensis;中華複葉耳蕨)
  ホザキカナワラビ A. dimorphophylla
  シビカナワラビ A. heliana
  ヒュウガカナワラビ A. hiugana
  ナンゴクナライシダ A. miqueliana(Leptorumohra miqueliana var. narawensis)
  シノブカグマ A. mutica
  ミドリカナワラビ A. nipponica
  ヒロハナライシダ A. quadripinnata aap. fimbriata(A.sino-miqueliana;
          毛苟擬複葉耳蕨)
  ハカタシダ A. simplicior(長尾複葉耳蕨・稀羽複葉耳蕨)
  コバノカナワラビ A. sporadosora(小葉複葉耳蕨・粗裂複葉耳蕨)
  リョウメンシダ A. standishii(两面複葉耳蕨)
  ハガクレカナワラビ A. yasu-imouei(A.holttumii) 
    コバヤシカナワラビ var. angustipinnula
野生絶滅(環境省RedList2020)
   
 オシダ科 Dryopteridaceae(鱗毛蕨 línmáojué 科)については、オシダ科を見よ。
 シダ植物については、しだを見よ。
 カクマについて。古く『本草和名』等に載る加久末久佐はオウレンである。
 江戸時代には、越後地方でくそうず
(臭水・草水・草津などと書き、石油の事)を採取するのに、シダの仲間であるカクマ・カグマを用いた。
 戦前には、信越地方ではリョウメンシダをカクマと呼び、乾燥した葉を落とし紙の代用にした。会津では、ヤマドリゼンマイをカクマと呼び、食用にした。また加賀白山では、オシダをガクマと呼んだ
(以上、武田久吉『民俗と植物』)
 一説に、カクマ・カグマ・ガクマなどは、カクマリの転。
 北海道・本州・四国・九州・済州島・鬱陵島に分布。
 

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